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楽天カードで買い物した場合を例に、ポイント還元制度のお金の流れをわかりやすく解説してみるよ。

セブンペイの廃止について、以下のようなツイートが流れてきまして。

 

そういやポイント還元制度のことあんま知らないなと思ったので、調べてみました。

割と分かったので解説してみます。

 

 

 そもそもクレジット決済の取引のお金の流れってどんなだっけ...

 

まずはポイント還元のない場合の、クレジット決済におけるお金の流れについて説明します。
そもそも、この流れについてもしっかりと理解しているわけではなかったよ...。

今回はわかりやすく、僕が日頃利用している楽天カードを例にして説明します。

 

1. タロウ君がファミリーマートで1万円買い物したとします。使ったカードは楽天カード、ブランドはVISAです。

2. タロウ君にはポイントが1%付与されます。100ポイントです。

3. ファミリーマートは、「加盟店手数料」という手数料を、楽天カード株式会社に支払います。手数料は3.24%です。*1

4. 楽天カードは、VISAに手数料を支払います*2

 

以上が、クレジット決済におけるお金の流れですね。

じゃあ次に、ポイント還元制度が入ってきた際のお金の流れについて説明します。

同様に、タロウ君が楽天カードを使い、ヨドバシカメラで買い物した際の流れについて説明します。

 

ポイント還元制度が始まった際のお金の流れ

 

1. タロウ君がファミリーマートで1万円買い物したとします。使ったカードは楽天カード、ブランドはVISAです。

2. タロウ君にはポイントが2%付与されます。200ポイントです。

3. ファミリーマートは、「加盟店手数料」という手数料を、楽天カード株式会社に支払います。手数料は3.24%です。*3

4. 国からファミリーマートに、手数料の1/3が補助されます。

5. 楽天カードは、VISAに手数料を支払います*4

6. 国から楽天カードに、(タロウ君に付与した200ポイント分 × (1 - 失効率*5)の補助金が支払われます。

 

仮に失効率を10%とした場合、
100億円の取引があって、2億円分のポイントを付与したら1.8億円の補助が受けられるわけです。カード会社はおいしいですね!


また、コンビニ等のフランチャイズ店舗はポイント付与率2%ですが、国が「中⼩・⼩規模事業者」と認めた企業は付与率5%となります。

タロウ君は1万円の買い物で500ポイントの楽天ポイントを得られます。

また、楽天カードは100億円の取引があった場合、5億円分のポイントを付与し、4.5億円の補助が受けられます。

以上、お金の流れからみたポイント還元制度でした。

 

参考サイト:

楽天カード 実店舗決済の手数料は以下

smartpay.rakuten.co.jp

ポイント還元制度についての資料は以下

・公式サイト

cashless.go.jp

・個人的にわかりやすかった公式PDF(本記事の結構な量がここソース)

https://www.meti.go.jp/press/2019/04/20190417004/20190417004-3.pdf

・上記PDFへのリンクも載ってた経済産業省公式ページ

www.kanto.meti.go.jp

*1:※正確に言うと、楽天カードがまとめてヨドバシカメラに売り上げを振り込む際、天引きすることにより支払われます。

*2:ここの手数料は何パーセントかわからず。

*3:※正確に言うと、楽天カードがまとめてヨドバシカメラに売り上げを振り込む際、天引きすることにより支払われます。

*4:ここの手数料は何パーセントかわからず。

*5:直近6ヶ月のポイントの失効率から算出するそうです。楽天ポイントの失効率について確実な情報はありませんでした。国が算出した失効率は8%とのことですので、それくらいかもしれませんね。https://cashless.go.jp/assets/doc/gaiyou_cashless_kessai.pdf p.5